「お前じゃ、何もできない。」 何も・・できない。 何も・・言い返せない自分が、腹立たしかった。 「では、お父様。我々は一旦お屋敷に戻るとしましょう。」 「う、うむ。」 「良い返事を待っていますよ・・・?」 視線、顔は沙紀に向けられていたが、言葉の刃は俺に向けられていた。 俺は、どうすればいい・・・・・・?