大好きな君へ

◆◇side沖田◆◇


夕飯が終わり、僕は縁側で一人座っていた


千奈ちゃん歌上手だったな…なんて考えながら


僕が歌を褒めると、恥ずかしそうに俯いた千奈ちゃんが凄く愛しかった


でも、千奈ちゃんの歌をきいて気づいた


と言うか、前から分かってたけど改めて思い知らされた



千奈ちゃんが見てるのは、いつも平助で

千奈ちゃんが想っているのはいつも平助で

千奈ちゃんの心にいるのはいつも平助で

千奈ちゃんが本当に愛してるのは平助で………



だから、自分にケジメをつけたかった


だから、最後に千奈ちゃんを抱きしめて、名前を呼んでもらった


それだけで、僕は十分です


だから、平助、約束してください


必ず千奈ちゃんを幸せにするって