大好きな君へ

それにしても、

「大変って、この叫び声のこと?」

すると、ぱっつぁんが複雑な顔をして言った

「実はなぁ……長州の古高ってやつが昨日の夜に捕まって、今土方さんの地獄の拷問中だ……」


すると、また


「あ゛あ゛ぁ゛ー!!」


叫び声だ……




ぎゅっ


ちぃがぷるぷる震えて俺に抱きついて、俺の着物を握りしめた


そっか……

ちぃにはこの声はきついよな………


俺は、ちぃが安心するようにもっと強く抱きしめた


「ちぃ、大丈夫……もうすぐ終わる……」


すると、ちぃは安心したように俺に身を預けた


本当に可愛いやつだな……


少しすると、ちぃは落ち着いたのか、顔をあげた



「平助君、もう大丈夫だよ?ありがとう」


そして、俺から離れた


何だか腕の中が寂しい

すると、

ポンポン

とぱっつぁんがちぃの頭を撫でた


あ゛っ

ぱっつぁんだけ……

そして、ちぃは台所に行ってしまった


すると、ぱっつぁんが

「詳しいことは、今日、巡察が一緒だったから、そこで話す」

「わかった」


何だか嵐がきそうだな……