《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

いつの間にかあたしは
警戒心も完全に吹き飛んで、
素直にそんなことを話してた。



会長は少しだけ驚いた顔をして、



「気後れ? ……どうして?」



「アハ。実はあたし、他の
みんなみたいにお嬢でも
お金持ちでもないんです。

猛勉強して、親にもすごい
頑張ってもらって何とか
入学できたけど、家は
普通のサラリーマン家庭で」



まだクラスメートにも
自分から話すのは抵抗ある
のに、会長には言えちゃう。


きっと会長だったら
知っても笑ったりバカに
したりしないって、確信
できるからかも。


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