《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

「はい……なりました。

ありがとうございます」



座ったままだけど、
あたしは深々と頭を下げて
お礼を言う。



……いい人だな、会長って。



偉い人なのに威張った
感じもないし、何より
別に友達でもないあたしを
こんなに気遣ってくれて……。



「あたし……正直ちょっと
気後れしてるところが
あって、まだあんまり
ここの雰囲気になじめて
なかったんです。

けど今日、色々見学して――

なんかちょっと、学園が
身近になりました」


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