《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

会長は受け取った書類を
一旦自分の机に置いて、
再びあたしに向き直った。



「寮長の仕事よりも、僕が
気にかかったのは……
芹沢さん自身のことかな」



「えっ!?」



今度はあたしが目を丸くする番。



マジマジと見返すあたしに
会長はいたわりにあふれた
穏やかな声で、



「暗い目をしているよ。

何か悩みがあるんじゃないの?

――僕でよかったら聞くけど?」



「えぇっ!? そ、そんな……」


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