会長は受け取った書類を
一旦自分の机に置いて、
再びあたしに向き直った。
「寮長の仕事よりも、僕が
気にかかったのは……
芹沢さん自身のことかな」
「えっ!?」
今度はあたしが目を丸くする番。
マジマジと見返すあたしに
会長はいたわりにあふれた
穏やかな声で、
「暗い目をしているよ。
何か悩みがあるんじゃないの?
――僕でよかったら聞くけど?」
「えぇっ!? そ、そんな……」
_
一旦自分の机に置いて、
再びあたしに向き直った。
「寮長の仕事よりも、僕が
気にかかったのは……
芹沢さん自身のことかな」
「えっ!?」
今度はあたしが目を丸くする番。
マジマジと見返すあたしに
会長はいたわりにあふれた
穏やかな声で、
「暗い目をしているよ。
何か悩みがあるんじゃないの?
――僕でよかったら聞くけど?」
「えぇっ!? そ、そんな……」
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