《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

「り―――!」



「――ウザいんだよ、お前。

オレはお前なんて知らねー
って散々言っただろーが。

これ以上人の周りを
ウロチョロすんな」



氷の矢のような冷たい声。



あたしは折れそうになる
心を、必死で支えた。



「どぉして……?

忘れただなんて信じらんないよ。

あたし達……生まれた時
からずっと、一緒だった
のに……!」



陸の輪郭がぼやける。


堪え切れなくなった涙が
熱く頬を濡らした。



陸の、『チッ』って舌打ち
する音が聞こえる。


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