それとも本当に、彼は
あたしの知ってる陸じゃ
ないんだろうか。
……ううん、そんなわけない。
さっきの管理人さんだって
陸を『桐島君』って呼んでた。
―――やっぱり陸だ、
間違いなく。
「陸ったら! 何か言ってよ!!
一体どうしてそんなふうに
なっ――」
「――いい加減にしろ」
背を向けたままピシャリと
言い放たれた声に、思わず
ビクッと肩をすくめるあたし。
とうとうゆっくりと陸は
あたしを振り返った。
その顔は険しくて、
ゾクッと背筋が寒くなる
のを感じる。
_
あたしの知ってる陸じゃ
ないんだろうか。
……ううん、そんなわけない。
さっきの管理人さんだって
陸を『桐島君』って呼んでた。
―――やっぱり陸だ、
間違いなく。
「陸ったら! 何か言ってよ!!
一体どうしてそんなふうに
なっ――」
「――いい加減にしろ」
背を向けたままピシャリと
言い放たれた声に、思わず
ビクッと肩をすくめるあたし。
とうとうゆっくりと陸は
あたしを振り返った。
その顔は険しくて、
ゾクッと背筋が寒くなる
のを感じる。
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