《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

張り詰めた空気を感じ
ながらも、あたしは思い
切って言葉をつないだ。


聞きたいことは、山の
ようにあるから。



「陸……。ねぇ、ホントに
あたしのこと忘れちゃったの?

嘘だよね? またイジワル
してるつもりなんでしょ?」



「……………」



陸は無言で再び手を動かし、
残りの硬貨を入れると
ボタンを押してジュースを
買った。

――ファ〇タのマスカット味。



(……変なの。

たった4年でこんなにも
色んなことが変わるの?

陸は甘ったるい炭酸の
ジュースなんて、好きじゃ
なかった……)


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