《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

「単なる偶然ですよ。

だってオレ、
コイツ知りませんから」



「陸―――…!?」



「え? でも彼女は
知り合いだって……。

それにジュースって、
自販機なら中にもあるだろう」



「ファ〇タのマスカット
味は外にしかないでしょ。

たまにあれ、ムショーに
飲みたくなるんで」



「マ、マスカット……?」



ポカンとする管理人と
愕然とするあたしをその
場に置いて、陸はさっさと
歩き出す。



あたしは一拍遅れて振り
返り、慌ててその背中を
追いかけた。


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