「いや、まいったな。
桐島君、外出かい?」
「はい。ちょっと外の
自販機のジュース買いに。
……問題あります?」
「問題はないんだが……
今ちょうど君に面会希望
だって子が――」
おじさんがそう言って
あたしを見る。
後を追うように陸も再び
あたしを見た。
――今度はしっかりと。
「弱ったな。まさか示し
合わせてたわけじゃない
だろうね?」
困り気味の声に、陸は
感情のない目であたしを
見たままキッパリと言った。
_
桐島君、外出かい?」
「はい。ちょっと外の
自販機のジュース買いに。
……問題あります?」
「問題はないんだが……
今ちょうど君に面会希望
だって子が――」
おじさんがそう言って
あたしを見る。
後を追うように陸も再び
あたしを見た。
――今度はしっかりと。
「弱ったな。まさか示し
合わせてたわけじゃない
だろうね?」
困り気味の声に、陸は
感情のない目であたしを
見たままキッパリと言った。
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