《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

「いや、まいったな。

桐島君、外出かい?」



「はい。ちょっと外の
自販機のジュース買いに。

……問題あります?」



「問題はないんだが……
今ちょうど君に面会希望
だって子が――」



おじさんがそう言って
あたしを見る。



後を追うように陸も再び
あたしを見た。
――今度はしっかりと。



「弱ったな。まさか示し
合わせてたわけじゃない
だろうね?」



困り気味の声に、陸は
感情のない目であたしを
見たままキッパリと言った。


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