《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

大急ぎで彼の視線を追った
その先には………。



「陸………!」



私服姿の陸が、間違いなく
そこにいた。



パーカーのポケットに
両手を突っ込んで、俯き
がちに歩きながら今まさに
自動ドアを出てこようと
してる――。



「陸っ………!」



思わず駆け寄ろうとしたら
管理人に強く呼び止められた。



その声で陸も顔をあげ……

一瞬目があったように
感じたけど、陸はすぐに
フイッと管理人に視線を移す。



そして抑揚のない声で、



「……どーしたんですか?」


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