でも――一度決めたら、
止められない。
それがあたしの性格だ。
「――行く。
あたしにとっては充分、
正当な理由だもん」
あたしはギュッと拳を
握りしめて立ち上がると、
上着を羽織った。
当たって砕けろだよ。
何もしないで部屋に
こもってるより、きっと
ずっとマシ。
「誰か来たら適当に
ごまかしといて!」
美月に頼んで部屋を、
そして寮を飛び出す。
場所だけはチェックして
あった2年男子寮、通称:
アザレア寮を目指した。
_
止められない。
それがあたしの性格だ。
「――行く。
あたしにとっては充分、
正当な理由だもん」
あたしはギュッと拳を
握りしめて立ち上がると、
上着を羽織った。
当たって砕けろだよ。
何もしないで部屋に
こもってるより、きっと
ずっとマシ。
「誰か来たら適当に
ごまかしといて!」
美月に頼んで部屋を、
そして寮を飛び出す。
場所だけはチェックして
あった2年男子寮、通称:
アザレア寮を目指した。
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