「うん……」
曖昧に頷いたけど、心の
中ではどうにもふに
落ちないあたしがいた。
だって……信じらんないよ。
昔のことって言ったって、
まだたった4年。
幼稚園くらいの子供なら
ともかく、小6まで隣に
住んでた女の子を本当に
“忘れる”?
それに――…。
『お前のことなんか
知らねーんだけど』
突き放すように言った、
あの口調が気にかかってた。
(陸は……たとえ初対面の
相手にでも、あんな冷たい
話し方をする人じゃ
なかった……)
_
曖昧に頷いたけど、心の
中ではどうにもふに
落ちないあたしがいた。
だって……信じらんないよ。
昔のことって言ったって、
まだたった4年。
幼稚園くらいの子供なら
ともかく、小6まで隣に
住んでた女の子を本当に
“忘れる”?
それに――…。
『お前のことなんか
知らねーんだけど』
突き放すように言った、
あの口調が気にかかってた。
(陸は……たとえ初対面の
相手にでも、あんな冷たい
話し方をする人じゃ
なかった……)
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