《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

消火器のチェック?

この広い学園の各地に
配備されてるのを?



(誰かにやらせたって全然
構わないのに。

相変わらずとことんマジメ
なんだから……)



感心するやら呆れるやらで
言葉のないあたしのそばで、
会長は消火器を点検すると
持ってたボードに何かを
書き込んだ。



「温室、OKと。

さてと、次は――…」



「あ、か、会長!」



サッサと出口に歩き出した
会長を、あたしは慌てて
呼び止める。



「――――ん?」



キョトンと振り返った彼に
向かって、思いきって言った。


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