《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

「結愛………」



陸の指先があたしのアゴに
触れた。



その指先は優しい力で、
そっとあたしの顔の角度を
あげる。



「……いい女になったな。

正直、こんな全寮制なんて
危険な学園に置いとくより、
箱に入れてしまっときてー」



「は、箱?

もう……あたし、おもちゃ
じゃないよぉ……」



「わかってるよ。

けど――もう、お前は
オレのモノだ。

誰にも触れさせたくなんか、
ねーんだよ――…」



「陸―――…」



陸の顔があたしに近づいた。


_