《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

「……オイ、大丈夫か?」



ガラス戸を開けて出てきた
陸があたしに駆け寄る。



あたしはフラフラと力無く
顔をあげて頷いた。



「だ、大丈夫。

ホッとしたら体の力が
抜けちゃっただけだから……」



陸はあたしが言おうと
してたことを、自らの口で
全部話した。



自分の身の上。

“独裁者”になった理由。


だけどそれは自分の意志
じゃなく、本当は生徒会に
問題があるなんて思っても
ないってこと。



そして今回の騒動も全て
自分のたくらみで、会長と
あたしは噂になったような
関係じゃないってこと――。


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