「……オイ、大丈夫か?」
ガラス戸を開けて出てきた
陸があたしに駆け寄る。
あたしはフラフラと力無く
顔をあげて頷いた。
「だ、大丈夫。
ホッとしたら体の力が
抜けちゃっただけだから……」
陸はあたしが言おうと
してたことを、自らの口で
全部話した。
自分の身の上。
“独裁者”になった理由。
だけどそれは自分の意志
じゃなく、本当は生徒会に
問題があるなんて思っても
ないってこと。
そして今回の騒動も全て
自分のたくらみで、会長と
あたしは噂になったような
関係じゃないってこと――。
_
ガラス戸を開けて出てきた
陸があたしに駆け寄る。
あたしはフラフラと力無く
顔をあげて頷いた。
「だ、大丈夫。
ホッとしたら体の力が
抜けちゃっただけだから……」
陸はあたしが言おうと
してたことを、自らの口で
全部話した。
自分の身の上。
“独裁者”になった理由。
だけどそれは自分の意志
じゃなく、本当は生徒会に
問題があるなんて思っても
ないってこと。
そして今回の騒動も全て
自分のたくらみで、会長と
あたしは噂になったような
関係じゃないってこと――。
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