《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

声にならない叫びをあげて、
あたしは陸を見た。



でも――陸はあたしを
見てくれない。



視線に気づいてないはずは
ないのにかたくなに顔を
背けて、何もない地面を見てる。



「――聞いただろう、小娘。

そういうことだ。

陸の知り合いだか何だか
知らんが、わかったらもう
邪魔をするでないぞ」



やがて嫌味をたっぷり
含んだ口調でそう言った
のは総次郎さん。



あたしは悔しさにギリッと
奥歯を噛んだ。


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