《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

「陸――お前、この娘を
かばうのか――!?」



総次郎さんがワナワナと
震える声で言う。



「……暴力はやめて
下さい、おじい様。

そんなこと……する必要
ありません」



(陸…………!?)



「どういうことだ、陸?」



陸は総次郎さんが再び
椅子に腰をおろしたのを
見届けてから、杖から手を離す。



そしてあたしからは顔を
そむけるようにして、
総次郎さんにこう言った。



「彼女が言ってることを
気にする必要はないです。

もう間もなく決議の結果が
出るんですよ」


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