《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

「貴様―――…!!」



生徒会長を援護する発言が
気に障ったみたいだった。



総次郎さんは、車椅子の
肘掛けにたてかけてあった
杖を掴む。



そして軽く腰を浮かして、
その杖をあたしに振り上げた。



「…………っ!!」



てっきり歩けないんだと
思ってたから、驚きで
とっさに体が動かない。



杖で殴られる――そう
思って身をすくめ、目を閉じた。



でも、いつまでたっても
痛みは襲ってこなくて……

恐る恐る目を開けた視界に
映ったのは、杖を右手で
受け止めて総次郎さんを
見てる、陸の姿。


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