「貴様―――…!!」
生徒会長を援護する発言が
気に障ったみたいだった。
総次郎さんは、車椅子の
肘掛けにたてかけてあった
杖を掴む。
そして軽く腰を浮かして、
その杖をあたしに振り上げた。
「…………っ!!」
てっきり歩けないんだと
思ってたから、驚きで
とっさに体が動かない。
杖で殴られる――そう
思って身をすくめ、目を閉じた。
でも、いつまでたっても
痛みは襲ってこなくて……
恐る恐る目を開けた視界に
映ったのは、杖を右手で
受け止めて総次郎さんを
見てる、陸の姿。
_
生徒会長を援護する発言が
気に障ったみたいだった。
総次郎さんは、車椅子の
肘掛けにたてかけてあった
杖を掴む。
そして軽く腰を浮かして、
その杖をあたしに振り上げた。
「…………っ!!」
てっきり歩けないんだと
思ってたから、驚きで
とっさに体が動かない。
杖で殴られる――そう
思って身をすくめ、目を閉じた。
でも、いつまでたっても
痛みは襲ってこなくて……
恐る恐る目を開けた視界に
映ったのは、杖を右手で
受け止めて総次郎さんを
見てる、陸の姿。
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