《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

反対側から来た人と、
思い切りぶつかったんだ。


相手はあたしより背が高い
ようで、あたしはその人の
胸板に顔ごと突っ込ん
じゃったみたい。

鼻がツーンと痛くなって、
目に涙がにじんだ。



「ったぁ……!」



「だいじょーぶっ、結愛!?」



美月がバタバタと駆け
寄って、鼻を手で押さえて
フラつくあたしを支えてくれる。



「結愛………?」



くぐもった声が聞こえた。

男の人の声。


身長からしても、あたしが
ぶつかったのは男の人みたいだ。


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