《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

最後の一言を言った瞬間、
陸の瞳の色が変わった。



今まで見たこともない
ような、怒りと悲しみの
混じった色。



そして――そう思った
瞬間、あたしは道場の
外壁にダンッと背中を
押し付けられてた。

苦しそうに顔をゆがめる、
陸の手によって。



「だからなんだってんだよ!?

喜んでないことなんて
わかってるさ!

だけどそれでも――オレ
には、これしか方法が――!!」



陸の声や、壁についた手が
かすかに震えてる。



涙を流さないで、陸は泣いてる。


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