《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

そこで一度小さく息を
ついてから、あたしは
続きを口にする。



「陸のいとこ……なんでしょ」



陸の目が飛び出しそうな
くらい真ん丸になった。



「お前――なんでそれを――!?」



「……聞いたの。おばさんから」



全部、聞いた。



藤枝さんのことも、陸の
ことも、全部――。



真っすぐ見つめる視線で、
陸はあたしがもう何もかも
知ってることに気づいた
みたいだった。



本当に、これ以上ないって
くらいに顔をゆがめて、
たった一言、こうもらす。


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