《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

「え―――…?」



静かに紡がれた声に、
あたしはマジマジと彼女を見た。



藤枝さんはどこか悲しげな
目でまっすぐにあたしを見て、



「それがアイツの――

“独裁者”の使命だから。

陸にすればきっと、他に
選択肢がなかったのよ」



「陸の……使命……?」



……どーゆーこと?


あたしにはちっとも意味が
わかんないよ。



「だから心の中では、
あなたのことが気になって
仕方ないんだと思う。

自分があなたを傷つけ
ちゃったから……」


_