《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

つい、驚きの声をあげつつ
一歩前に出る。



陸が、あたしを――…!?



「で、でも――…

あたしを利用したのは
陸じゃない……!」



「そうだけど。

それでも気になって
どうしようもないのよ。

もちろんそんなこと、
一言も言ったりしないけどね」



藤枝さんは耳にかかった
髪をサラリと手ではらって
薄く笑う。



「……どういうことですか?

意味がわかりません」



「んー。ゴメン、そこは
あんまり詳しく言うわけ
にもいかないんだけどね」


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