「あ、あの……」
正直教室の外には出たく
なかった。
でも藤枝さんの目的が
気になって、結局あたしは
小走りで彼女の後を追う。
スタスタ歩き続ける彼女の
行き先は、途中で予想が
ついてきた。
(この道……。
もしかして、道場に――?)
――たどり着いた先は、案の定。
あたしも一度来たことの
ある、剣道部の道場だった。
「ここなら誰も来ないから、
落ち着いて話せるでしょ」
言って藤枝さんは上靴を
脱いで中に入り、あたしも
そうするよう目でうながす。
_
正直教室の外には出たく
なかった。
でも藤枝さんの目的が
気になって、結局あたしは
小走りで彼女の後を追う。
スタスタ歩き続ける彼女の
行き先は、途中で予想が
ついてきた。
(この道……。
もしかして、道場に――?)
――たどり着いた先は、案の定。
あたしも一度来たことの
ある、剣道部の道場だった。
「ここなら誰も来ないから、
落ち着いて話せるでしょ」
言って藤枝さんは上靴を
脱いで中に入り、あたしも
そうするよう目でうながす。
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