《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

「ゴッ、ゴメン。今行く」



あわてて席を立ち、心配
そうに見つめる美月を
残して出入口まで歩いて
行くと――。



「はじめまして。

芹沢結愛さん、だよね?」



艶のある髪をサラリと
揺らして挨拶する藤枝さん。



「そ、そうですけど……」



答える声はかなり
不審そうになっちゃってた。


それを見て藤枝さんは、



「その顔だと私のこと
知ってるみたいだけど、
一応名乗っとくね。

3年の藤枝です」



「は、はい……」


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