《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

ダメだダメだと頭を振った
時、突然誰かに名前を呼ばれた。



「芹沢さん、お客様だよー」



ピクッというよりは、
ギクッと動きを止めるあたし。



だってあたしにお客様
なんて、直接話さないと
気の済まない会長ファン
だとしか思わなかったから。



だから強張った表情で声の
した出入口の方を見て――

だけど次の瞬間、あたしは
驚きに目を見張っちゃう。



「藤枝さん―――…!?」



信じられないけど、綺麗な
黒髪のあの容貌は見間違え
ようもない。


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