ダメだダメだと頭を振った
時、突然誰かに名前を呼ばれた。
「芹沢さん、お客様だよー」
ピクッというよりは、
ギクッと動きを止めるあたし。
だってあたしにお客様
なんて、直接話さないと
気の済まない会長ファン
だとしか思わなかったから。
だから強張った表情で声の
した出入口の方を見て――
だけど次の瞬間、あたしは
驚きに目を見張っちゃう。
「藤枝さん―――…!?」
信じられないけど、綺麗な
黒髪のあの容貌は見間違え
ようもない。
_
時、突然誰かに名前を呼ばれた。
「芹沢さん、お客様だよー」
ピクッというよりは、
ギクッと動きを止めるあたし。
だってあたしにお客様
なんて、直接話さないと
気の済まない会長ファン
だとしか思わなかったから。
だから強張った表情で声の
した出入口の方を見て――
だけど次の瞬間、あたしは
驚きに目を見張っちゃう。
「藤枝さん―――…!?」
信じられないけど、綺麗な
黒髪のあの容貌は見間違え
ようもない。
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