《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

「もちろんだ。――ホラ」



陸は声と共に小脇に
抱えてた何かを壇上に
放り投げた。



バサッと音を立てて落ちた
それは、ぶ厚い紙の束みたいだ。



「署名ですね……。

正確な数は後で改めますが、
まさか君が数をごまかして
いるということもないでしょう」



「当たり前だ。

誰がそんなセコいマネするかよ」



怒ったような声で言って、
陸は急にツカツカと歩き出した。



何をするのかと思ったら、
ステージ下の右端にいた
司会者の所まで進んでく。


_