「桐島さんだよ!」
「ウソッ、“独裁者”!?
まさか総会でなんかする気!?」
周囲は騒然とする。
だけど陸はその騒々しさの
中でも凛と通る張りのある
声で、体育館の前方に
向かってこう叫んだ。
「2年は寮長の意見陳述はない。
代わりにオレから、学年の
総意として発表がある。
……これは各寮長からの
要望でもある」
「学年の総意……!?」
ざわめく会場にようやく
マイクを通した進行役の
声が響き渡った。
『静粛に、静粛に!
皆さん、騒がないで下さい!』
_
「ウソッ、“独裁者”!?
まさか総会でなんかする気!?」
周囲は騒然とする。
だけど陸はその騒々しさの
中でも凛と通る張りのある
声で、体育館の前方に
向かってこう叫んだ。
「2年は寮長の意見陳述はない。
代わりにオレから、学年の
総意として発表がある。
……これは各寮長からの
要望でもある」
「学年の総意……!?」
ざわめく会場にようやく
マイクを通した進行役の
声が響き渡った。
『静粛に、静粛に!
皆さん、騒がないで下さい!』
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