結局ご飯はあんまり食べず、 部屋に戻って明日の意見 陳述用の原稿を見てた時だった。 ふいに壁際のインター ホンが鳴る。管理人からの 呼び出しだ。 (何だろ……?) 「はい、芹沢です」 受話器を取って答えると、 管理人のおばさんの声が 聞こえてくる。 『芹沢さんにお客様ですよ。 3年の正倉院薫君ですが、 どうしますか?』 正――って、えぇっ!? 生徒会長!? (なんで!? 今頃明日の 準備で忙しいはずじゃ――) _