《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

「……………え?」



背中を向けて小さく
囁かれた声だったから、
ハッキリと聞こえなかった。

会長、今なんて……?



「――何でもない。

それじゃあ行くね。

芹沢さんも、寮長が寮の
夕食に遅刻しないように!」



「あ、ハ、ハイッ!」



思わずシャキッと背を
伸ばしたあたしをクス
クスと笑いながら、会長は
遊歩道を走り去って行く。



夕闇の迫る東屋で、
あたしはボンヤリとその
後ろ姿を見送ってた――…。





     ☆☆☆☆☆



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