《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

恐る恐る口を開くと、
会長はハハッとそれを
笑い飛ばした。



「そんなの全然かまわないよ。

先輩と後輩のたわいない
おしゃべりだろう?」



「会長………」



――ありがとうございます。



心の中でお礼を言って、
あたしはポツリポツリと
話し始めた。



「人って、変わっちゃうの
かなぁって考えてたんです。

どれだけ大切にしてた
ことも思い出も、全部忘れて――

全部なくしてしまえるの
かなぁ、って」


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