《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

曲がったことが大嫌いで、
潔くて強い。



そんな陸を信じたい。



大人になった今の陸も、陸だ。



お父さんとお母さんの
教えを本当に忘れて
変わってしまっただ
なんて、思いたくない。


ううん――変わるわけがない。



あんなに澄んだ目でああ
言い切った、あの陸が。



(きっと何か事情が……
理由がある)



ベッドに上半身を起こした
まま、あたしはグッと
両手を握りしめた。



「突き止めよう――その理由を」


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