《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

校舎の方に戻ると各棟を
つなぐ庭をひたすら走り、
最奥の特別教室棟へ。



跳ねる胸を必死で抑えて
校舎裏に回り込んで、
目指す温室を探すと――…。



「あった――…!」



四角い形の、植物園の
よりははるかに小さい。



だけどちゃんとした温室が、
そこにあった。



あたしはドキドキしながら
その入口に歩み寄り、
閉まってるドアに手をかける。



ゆっくりとノブを回すと、
サビのせいか少し回り
辛かったけど動いた。


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