「ひとつだけ、手がかりは
手に入ったんだけどね。

それを探るのは、うまく
いってなくて」



ため息と共にそう言って、
やっとあたしはジュースに
口をつけた。


……ずっと美月と話を
してたから、口の中がカラカラ。



すでに親友って呼べる美月
には、カフェテリアでの
ことも陸のことも、全部
話したんだ。



美月は『あたしも情報
収集手伝おうか?』とも
言ってくれたんだけど、
それは辞退したけど。



だって、あたしの問題だからね。
人任せになんかしちゃ
いけないような気がして。


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