《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

走り去るバスの背中に
叫んだ、あの日。



それから1年後、あたしは
地元の公立中学に入学した。



小学校の友達もみんな
いるし、陸と仲良かった
1コ上の男の子もみんないる。


――だけど、陸だけがいない。



あたしにはそれが耐えられ
なかった。



だから――中1の夏を
迎える頃には、もう決意してた。


あたしも、陸と同じ学校に
行くって。



東京の名門校なんて、
あたしが行くような所じゃない。



小6の時にはそう思ってた
けど、陸のいない寂しさは
それ以上だった。


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