二人はしばらく止まって虹を眺めていた。すると、ケイトはおもむろに口を開いた。


「緑の光をみたら幸せになれる、か」

「なに考えてるんですか?」

「さぁ?なんだろね」

「別に、何でもいいですけど。そうやってはぐらかしてみても何もかっこよくないですからね」

「う…」


言乃の言葉にケイトは苦笑いした。



 そして二人は日常に帰っていく。また迷えるモノが不思議な世界へ二人を誘うまで。
 

















                                 END