「ほらほらガキ二人!急げって!」

「お兄ちゃん、もう、走れない、よ!」

「だぁあ、おんぶしてやるから!」

 ケイトはみぃとショータを連れて言乃の言う学校を目指して走っていた。
体力のない子供ふたりを走らせるのはうまく行かず、抱えて走っていた。


「ハァ、あぁ!ハァハァ、見え、たっ!」

 二人を下ろしてケイトは学校の中へとダッシュした。
幸い、鍵が開いていたうえに中には誰も居なかった。


「あ、あった!よし!これだ!」


 無事操作する装置を発見してケイトはスプリンクラーを作動させ、その場に倒れこんだ。