「言ったのですか?何が?」 「てれびじょんとかいう黒い板じゃ」 言乃はズッコケどうなるのをこらえ、一瞬遠い目をした。 時代は流れているなぁ、なんて考えを頭から追い出し、まず一番に聞くべきだったことを思い出した。 「それで!ケイト君は、雨童ちゃんはどこに?」 雨の神はスッとケイトが落ちた水溜りを指差した。恐る恐るのぞきこむと、そこには大変な光景が広がっていた。