~数分後~


 そこには満足そうに立つ(浮く?)雨童と息も絶え絶えにひざに手をつくケイトがいた。


「うむ、よし。お主も大丈夫だの。」

「ハァ…ったく、何なんだっての…ハァハァ」


突然『遊べ』そう言われたケイトは無論困惑した。
だが、迷っている間もなく隠れんぼや追いかけっこが始まった。


普通の子供ならまだしも、普通でない雨童を捕まえるのは至難の業だった。


だがどうして途方にくれていると「まだかのー。もう終わりかの、お主は根性ないのぅ」などという挑発が飛び、ケイトの青筋を浮かばせた。


結果、捕まえる前に雨童が満足し、ケイトは疲れただけで、その努力は無に帰した。