「それで、御用って何です?」

「うーむ。頼みたいことがあるのじゃがの。それには、まずお主らが信用に足る者がどうか見たいの。」

「それは、どのように?」

「言乃はよい。お主はそこらでは有名だからの。評判は聞いておる。問題は、あやつじゃ。」


 そういってこちらに背を向けていじけているケイトをみる。


「おい、お主!ケイトとやら!」

「おっ、なになに?俺の出番?」


 お呼びがかかってうれしいのか、目を輝かせスキップしながらこちらに来た。しかし、次の雨童の言葉でケイトは硬直した。


「ケイト、お主…童と遊べ!」