そこは真っ白な空間

さきほどから聞こえる声の方向を目指し白いもやの森を泳ぐように進む

『ぉ・・・・〜い』

『こっちこっち』

声の主はすぐそこまで近づいている

『ここですよ!』

よくみると白い空間の白いもやの中に白い四角のキューブが浮いている

『あなたが来るのをお待ちしていました。さぁ私のあとについて来て下さい』

白いキューブから発する声はなんともやさしく丁寧でそれに魅了され言われるまま着いていくが

『待ってください!あなたは誰で私は誰でここはどこなんですか?』

キューブはクルッとふりかえりこたえる

『私はこのエリアを担当する・・・ん?自己紹介しようと思いましたが名前が・・・ちょっと待ってください』

何か捜し物をしてるように忙しなく揺れている

『見つけました!私の名前はё∮∑仝£фюωψбθ‰Åです。』
『思いだしました!私の名付け親がまぁーふざけた奴で適当に言葉を拾ってくっつけただけの長い名前なんです。もう少しごねて短い名前にしてもらえばよかったんですがあまり重要じゃないんでまぁこのままでいいんですが呼びにくければ始めと終わりの文字をとってёÅとでもお呼びください』