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物品をとりに行ったりしていると
気付けばもう時計は終業時間を示していた。
あれから休憩時間ぎりぎりまで
先輩は私をずっと撫でていてくれた。
「今日はオペ遅くなるかもだから
時間になったら帰っていいからね。
あと化粧を直してから飲みに行くように!!」
とだけ言ってオペ室に上がって行った。
先輩がいなかったら…
きっと自分が大嫌いになっていただろう…
先輩には感謝してもしきれないや…
自分の気持ちが固まったら
ちゃんと先輩には報告しよう。
そう思いを巡らせながら
胸ポッケからボールペンを取り出し
『お疲れさまでした^^
ちゃんと化粧してから行きますね^^』
とメモ用紙にペンを走らせ
外来を後にした―――
