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「おばちゃーん 日替わり!!」
ため息ばかりついてはいられない。
ご飯を食べて午後に備えなきゃ。
今日の日替わりは白身魚のフライ
んー今日もおいしそう♪
適当に座ろうとすると
少し先に人だかりができている事に気付く。
その中心人物と目が会って後悔する――
「花ちゃん!!一緒に食お!」
周りを看護師に囲まれながら
林先生が声をかけてくる。
…とともに鋭い目線がいくつも突き刺さる。
「や…私はここで…」
林先生と取り巻き達に
聞こえるか聞こえないかの
小さい声でお断りする。
こういうのには近づかない方が正解だ…
私が近づいてこないのを確認し
取り巻き達はまた林先生に視線を戻す。
「せんせーご飯連れてって♪」
「4階の海藤さんと
ご飯何回も行ったんでしょー?
私も連れてってよぉ」
