―――――――――― 「じゃあ次の診察の時は 予約票を持ってきてね。 お大事になさいませ。」 他人行儀に言いすぐに踵を返す。 「あ…うん…」 なかやんの返事を背中で聞きながら 診察室に戻る… 顔は見なかったけど声でわかる… なかやんは何か言いたげだった事が… でもこれ以上話せない… 変わってしまった私を なかやんに知られたくなくて必死だった―― 林先生がちらりと私を見たことにも 気付かないほど―――