―――…パタンッ
ウンテンシュ
「お客サン
何処までですか?」
タクシ
「〇〇まで
お願いしまぁ〜す♪」
拓真は
運転手サンに行き先を告げると
―――…ギュッ…
陽菜の手を握りながら
肩に保たれてスヤスヤと
気持ち良さそうに
寝息を立ててる拓真を見ながら
陽菜もウトウトする。
―――――……
……―――――
ウンテンシュ
「お客サン。着いたよ。」
ヒナ
『あ!すいません…。
………拓真…起き…』
タクシ
「ありがとうございましたぁ♪」
―――パタンッ
そう言って拓真は
陽菜の手を引いたまま
タクシーを降りた。
ヒナ
『いつから起きてたの?
ってゆうか……
タクシー帰しちゃったら
………陽菜…帰れないよ…。』
タクシ
「家に泊まれば良いじゃん♪」
ヒナ
『………。』
タクシ
「…嫌だった?
…俺は…まだ
陽菜と一緒に居たいんだけど…」
ヒナ
『………嫌じゃなぃょ…』
手を繋いで歩きながら
ゴソゴソとカバンの中をあさり
鍵を取り出す。
