―――退院日。
陽菜は実乃莉サン達と
待ち合わせをしてから
皆で病院に向かった。
―――…ガラガラ…
ヒナ
『拓真〜♪おはよう☆』
タクシ
「陽菜ぁ〜♪おはよう☆」
ヒナ
『なぁ〜んだ元気じゃん…。
昨日は
“体調悪い”なんて言うから
心配してたのに…。』
昨日は“具合が悪いから”と
病院に
来させてくれなかったけど
元気な姿をみて
一昨日の事を気にしての
仮病だと解った。
タクシ
「ごめんね…もぅ平気だから!
…陽菜…こっち来て…」
両手を広げて言った拓真の腕に
陽菜は飛び込んだ。
タクシ
「早く会いたかったぁ♪
俺…1日会わないだけで
駄目みたい♪」
―――…コンコン…
開いていたドアを叩いて
ハヤタ
「お取り込み中悪いんですがぁ…
俺らも居るの
忘れられちゃ〜困るよ!」
キズク
「こっちもバカップルか…。
先が思いやられる…。」
築サンと恵梨香サンが
顔を見合わせて笑った。
タクシ
「皆…来てくれたんだ♪
悪いね☆」
ミノリ
「何その言い方ぁ〜!
ウチラ邪魔者
みたいな言い方じゃない?」
ハヤタ
「まぁまぁ…」
颯太サンが
実乃莉サンを宥める中
キズク
「拓真〜荷物はこれだけ?」
築サンと恵梨香サンは
ベッドの脇にある荷物を
まとめ出す。
タクシ
「あ〜良いよ☆
それぐらい自分で持つから♪」
キズク
「一応、ケガ人なんだから
無理しないっ!」
築サンが
拓真の荷物を持つ…
こうゆう…
友達にも自然に気を使える
拓真の仲間は…
陽菜の自慢でもある…。
