光の姫は誰を選ぶ

あたしの赤くなった横顔が見えたのだろうか。フウタ君は顔を上げた。


「すみません。ですが、今は我慢して下さい」


そういうフウタ君の横顔は仄かに赤くなっていた。




「それはそうとヒカリは何か感じたりしませんか?」


数分が経って落ち着いてきたのかフウタ君は恐る恐る聞いてきた。


多分あたしのことを思ってのことだろう。そういうあたしもさっきよりかは幾分か顔の赤みは治まっていた。


「感じること…」


別にないわけではないけど、確信が持てない。


「何かあるなら教えてくれませんか?
お互い悩んでても何も出てきませんから」


「うん。そうだよね。今は二人しかいないんだから」


あたしの考えはこうだ。
能力を切り離してるのではなくて密封しているのではないのかと。つまり、壁を作ってその壁を通り過ぎるとループするような仕掛け。それなら可能ではないのかと。


「なるほど。それなら、元々色んな所に罠を張っておいてある発現条件を満たすと壁が出来ると」


さすが、フウタ君。あたしの拙い言葉をこうも簡単に纏めてくれるとは!


「そう。もしそうなら、その壁を壊せばこの空間から抜け出せるんじゃないかって」


そうなるとその壁がどこにあるかが問題なんだよね。


そんな簡単にどこに能力があるかわかるなんて出来ないんだよね。