後ろを振り向くと青髪をしたニコニコと優しそうな笑顔を浮かべる少年がいた。


彼の名前は青川 水乃(アオカワ ミズノ)君。
彼もまたあたしの仲間でリーダー的存在の人だ。普段はなにを考えているのかわからないけど言えることは物凄く腹黒いってところくらい。


「白原さん。なんか良からぬこと考えてない?」


口元はニコニコしてるのに目が笑ってない表情に恐怖を覚える。


なんでミズノ君はすぐに人の心を読むのだろうか。


「そんな! ミズノ君が腹黒いなんて「やっぱり良からぬことを考えているじゃないですか」


あたしはなんてことを言ってしまったんだー!



ガタガタと身体を震えながらミズノ君を見た。


「そんな怯えないでよ。もっといじめたくなるじゃない」


ミズノ君はそう言いながらあたしに近づいてきてあたしの顎に触れる。


ちっ、近い…


綺麗な顔が至近距離にあるためにあたしの顔は真っ赤になってしまう。


「おい。ミズノ!
ちかづき過ぎだから」


そんな怒声がしたと思ったら近くにあったミズノ君の顔が遠退いた。